しもちゃん!

アニサマ・アニマ・リスアニ!などのアニソンフェスに関する新人オタクの雑記帳,時々遠征オタクの鉄道/交通ネタ

観光型MaaS "Izuko" 利用の伊豆旅行①

どうもおひさしぶりです.
しばらく研究が忙しく,イベ減もしていたので更新が滞っておりましたが,ようやく更新です.
今回は,自分のもうひとつの趣味「鉄道/交通」の分野から記事を.

先日,ふと思い立って ダイヤ改正で廃止される特急スーパービュー踊り子の乗車・そして「Izuko」と呼ばれる交通サービスの体験のために,伊豆に旅行に行ってまいりました.
その際の旅行記・そしてIzukoの所感を何回かにわたり書いていきたいなと思います.

基本的に時系列順に書いていくのですが,その前に用語解説を.

"Izuko"とは

f:id:verde_var2:20200226214752j:plain
伊豆急下田駅の宣伝広告

www.izuko.info

  • "MaaS"と呼ばれる(今各社で実証実験が流行りの)交通サービスの1つ
    • 複数交通手段を「一体的に」利用できるようにするサービス(一般的な定義)
    • その人にあった移動方法を,様々な手段を考慮して提示する(経路検索)
    • 決済や予約を経路検索と同時に行えるようにする(決済予約)
    • 観光地の特典つき入場券などの購入も行えるようにする(観光型機能)
    • これらの機能をスマホなどで可能にする(ワンプラットフォーム)
  • 2019年4月から実証実験中であり,現在はPhase2

MaaSとは,要は移動を便利にする(スムースに出来るようにする) ための交通サービスです. 今回のような観光目的のMaaSでは,電子版(デジタル)の交通フリーパスと組み合わせるケースが多く,今回もそうでした.

今回利用したデジタルフリーパス"Izukoイースト"では,以下の区間で乗降し放題で3700円でした.

もちろんフリーパスがスマホで買えて,スマホを見せて乗車できるというわけです.

Izuko購入とスーパービュー踊り子乗車

まずは熱海まで移動です.なんとなく新幹線に乗りたかったので久々に「こだま」で熱海まで.

f:id:verde_var2:20200226220701j:plain
熱海まで「こだま号」

熱海着.1時間かからないくらいで速いです.
ここから"Izuko"を利用していきます.

f:id:verde_var2:20200226220937j:plain
熱海駅

"Izukoイースト"パスを購入しました.これがデジタルフリーパスで,熱海からの"フリー乗車券"になります.この画面を改札口の駅係員さんに見せて入場します.

利用には,個人情報の登録と決済用のクレジットカードの登録が必要ですので,少し余裕を持っておく必要があります.(私は新幹線内で済ませました.)

f:id:verde_var2:20200226220802p:plain
Izukoイーストパス

熱海駅の改札前で大々的にキャンペーンやってました.
自分もIzuko利用者なので遠慮なくお買物券ゲット.予期せず手に入れたお買物券でお土産を大幅値引きで購入しついニンマリ.

f:id:verde_var2:20200226220807j:plain
熱海駅

そうこうしていると「スーパービュー踊り子1号」が入線してきましたので早速乗車.
丁度隣にはリゾート21黒船電車がいましたね

f:id:verde_var2:20200226220816j:plain
満席表示のスーパービュー踊り子
f:id:verde_var2:20200226220824j:plain
黒船電車と並ぶ

Izukoのフリーパスは乗車券なので,特急に乗るなら特急券別に必要です.
(勿論デジタルの"Izukoイースト"と紙の特急券は併用できます.)

f:id:verde_var2:20200226220754j:plain
当日朝に数少ない空き席を確保したらなんと窓席

余談ですが,車内販売のレシートは列車名が残るので地味に記念になりますよね.

f:id:verde_var2:20200226223803j:plain
車内販売の缶コーヒー

伊豆高原駅で対向のスーパービュー踊り子とすれ違い
この光景も残りわずかですね

f:id:verde_var2:20200226225244j:plain
スーパービュー踊り子2号とのすれ違い

伊豆東海岸河津桜の「スーパービュー」を楽しみながら…

f:id:verde_var2:20200226224038j:plain
東伊豆海岸線を走る
f:id:verde_var2:20200226224028j:plain
河津桜

下田駅着です!
勿論降りるときも駅係員さんにスマホのフリーパス画面を見せるだけです.

f:id:verde_var2:20200226224558j:plain
伊豆急下田駅
こちらでもIzukoのキャンペーンをやっていました.
f:id:verde_var2:20200226224741j:plain
下田駅のIzukoキャンペーン

ところで自分,夏色キセキっていうアニメが好きなんですが,舞台が下田なんです
(唐突にいつものネタの方向性に戻る)
www.natsuiro-kiseki.jp

そんなわけで駅前の聖地を早速めぐりました

f:id:verde_var2:20200226225551j:plain
しばしば出てくる下田駅前の黒船オブジェ
f:id:verde_var2:20200226225603j:plain
(知ってる人なら)説明不要のローソン

Izukoデジタルパスで寝姿山観光

下田駅から徒歩2分くらいで乗れる下田(寝姿山)ロープウェイに乗車.
昨年一時期改修工事でしばらく運休していました.

www.ropeway.co.jp

f:id:verde_var2:20200226230119j:plain
下田ロープウェイ

ここもIzuko上からデジタルパスが購入可能.Izukoの購入画面から購入し,窓口で乗車券に引き換えてもらいます.
通常往復1050円のところ,山頂レストランでのワンドリンクサービス付きで1100円.
なんとも言えない価格設定ですね()

f:id:verde_var2:20200226230251p:plain
寝姿山ロープウェイのデジタルチケット

ロープウェイは伊豆の高級観光列車「ROYAL EXPRESS」仕様にリニューアルされていました.

f:id:verde_var2:20200226230917j:plain
ロープウェイ車両
ちなみにこんなの↓ www.the-royalexpress.jp

ロープウェイ乗車は数分です.下車した山頂駅も綺麗に改修されていました.
そして少し歩いた山頂から.きれいです.

f:id:verde_var2:20200226231128j:plain
寝姿山山頂からの風景

山頂付近をぐるっとしてきた後は,山頂レストランでの1ドリンクサービスを受けに. 下田ロープウェイってボロい長い歴史を有するイメージだったので,山頂レストランも普通の小屋みたいなのかなとか思ってましたが…

www.the-royalexpress.jp

ROYAL EXPRESS関連で改修された超きれいなレストランでした.お高そうなみかんジュースをチョイス.
ジュースもおいしいし,内装がキレイで接客もすごい丁寧. ただ豪華すぎて庶民には逆に落ち着かないレベルでした…(水のグラスで雰囲気を察してほしい)

f:id:verde_var2:20200226231847j:plain
手むきみかんジュース

ということでロープウェイ乗車+ワンドリンク(+ちょっと高級なお店への入店?)をほぼロープウェイ通常料金で楽しむことができました.

次回に続く.

RAS渋谷の本人確認事案に関する所感

追記

公式に今後のライブ等における本人確認手法についての再検討が行われる模様です.

bushiroad-music.com

背景・目的など

  • 12/29(日) バンドリのリアルバンド "RAISE A SUILEN" がLINE CUBE SHIBUYAでLIVE「THE CREATION~We are RAISE A SUILEN~」を実施した.
  • その際に本人確認が実施され,その際の対応などにいろいろ問題点があったのではという議論が起きている.
  • 問題点や反省点を双方の立場から整理し,次回以降の本人確認実施方法について検討する.

bushiroad-music.com

bang-dream.com

行われた本人確認

自分は免許証持っていたので何も問題なく通ったので,2. 以降は風の噂やツイートを参考にしています.

  1. 公的な顔写真付身分証明書(免許証・パスポート・在留カード障害者手帳・顔写真付きクレジットカード・顔写真付き住民基本台帳カードマイナンバーカードなど)のみで本人確認が可能.複数枚同一名義の場合には,名義者と同時入場が必要.
  2. どうやら保険証やら身分証明書コピーが途中からOK(人によっては動画通話で電話越しに身分証明した人もいるとか?)
  3. 最終的になんかの写真確認でOK?(参考元の表記がよくわからんかった…)どうやら名義が食い違う場合も,本人の身分証明書の撮影を条件に許可された模様.

    この対応により、問題無く入場出来た人間でしたが、開演20分程度の押し(まあこれはたまにあるのでいいですが)、自分の付近でも開演中に4人くらいが着席のために通過し(さすが人数が多い)、視界が遮られる(一度楽しんでる時に止まらなきゃいけない)みたいな状況がありました

公式側の問題点・反省点

  • ライブのレギュレーションではあるが,本確やるよってのは予め申し込みの時点で書いておいてもよかった(∵チケットの購入時に「公的身分証が用意できないかもだからパスするか…」などの判断も生じうるため.)
    • ただし,どのライブでも本確やる可能性があるというのは周知の事実(自明)であるという考え方もある.購入者名を記載しているのは購入者以外の入場防止のためだから.
  • バンドリのファン層を踏まえ,学生証を用いた確認方法をやはり確保しておくべきだった
    • よく身分証明でやる写真付き学生証+保険証程度はOKしておくべきだったはず
    • マイナンバーカードに関しては,その迷走度合いから発行を渋る保護者がいると考えられる.
  • 学生証は身分証明としてOKだったりそうでなかったりするので,明確に○×を表記しておくべきだった
    • 「公的な顔写真付き身分証明書(免許証・・・マイナンバーカードなど)」→ "など"に学生証が含まれる.という誤解を生む可能性がある.
    • 以前のライブで特例を認めた以上,せめて「学生証NG」を記載しておくべきだった
    • 観客側に判断の余地を作ると自分たちの首を絞めるだけ.
  • 対応がコロコロ変わる ("公式さんは適当"とまでは言わないが,対応が後になって結構変わる印象はある)
    • 追記1:3. の対応的には,転売から買った人を締め出す効果がないですがなんなんでしょうかね…(まあ多分次回以降ブラックリスト入りするんでしょうか.転売から買ったやつとして)
    • 追記2:学生証の対応は結局どうなったのか不明…
  • (バンドリ公式にかかわらずだが)チケット名義者以外への定価譲渡の方法を残しておくべき
    • 特に冬場は体調不良などが多いため,行く気満々でも突如行けなくなるというのはある話.

観客側の問題点・反省点

  • 元々(このライブに限らず前々のライブから)本確レギュはずっと入っていたので,今回もある可能性を疑うべきだった
    • そして購入者名を記載している以上,どのライブでも本確やる可能性があるというのは周知の事実(自明)であるという考え方もある.
    • そもそもライブの倍率とキャパの両条件的に本人確認することは十分予想できた.
  • 今回のライブ(てかそれ以前のライブ)でもレギュレーションにちゃんと「公的な顔写真付身分証明書」と書いてあった
    • 「公的な身分証明書」って書いてある.学生証は役所発行ではなく公的ではない.
    • (学生証は学生大盛サービスなどには絶大な効力を有しても,身分確認には思ったより無力であることを学生は覚えておきましょう.)
  • 7thLIVEの段階で以下の表記があった.
    • 7th以降の新規ファンには同情しますが…

※2019/1/25追記:
本イベントに限り、以下のものを本人確認書類に追加いたします。
・顔写真付きの学生証
※顔写真が無いものは、ご本人確認が十分にできないため不可となります。
※今回のみ顔写真付き学生証を本人確認書類として使用できますが、次回以降の開催イベントについては、この限りではございませんので予めご了承ください。
※次回以降のイベントにご参加を検討されている方は、必ず、マイナンバーカードなどの公的な顔写真付身分証明書を事前にご取得いただけますと幸いです。
(TOKYO MX presents 「BanG Dream! 7th☆LIVE」 | BanG Dream!バンドリ!)公式サイト より引用)

考察・結論

  • どちらかというとやや公式側が適当で混乱を招いている感じはする(ただし倍率を踏まえ,見せしめとして本人確認を実施したこと自体は正しい.)
    • 特に学生証問題は以前に生起していたことから,学生証に関する記載を明確化しておく必要が絶対にあった.
    • 成人は免許証かマイナンバーカードかパスポート作っとけやとしか思わない(原付免許ならすぐ取れるやん)
  • 公式は,身分確認書類に関してよく用いられる身分証明書(免許(どの免許まで入るか)・旅券・在留カード・保険証・マイナンバーカード・学生証・各種手帳類の類)に対しては明確にOKとNGを示すべき
    • それ以外の例が生起した場合を考慮して,問い合わせを推奨する必要があった.
    • ライブ前の処理のほうがライブ後の処理より楽でしょう.
  • 学生証に対する対応策は柔軟さが必要(バンドリ公式が高校生以下を嫌っているなら別()).
  • 観客はレギュを確認してからライブに行くべき.絶対に入場したいなら,(学生証の件など)疑問点があれば問い合わせるべき.

思うにLINE CUBEでやったんだから,LINEチケットでも使ったうえで本確しときゃ良かったのにね… (すなわち名義人移行をやりやすくするシステムの導入の必要があった.)
なんにせよ,運営の対応がイマイチでRAS(バンドリ)の印象が悪くなるという飛び火が起きると誰にとってもいいことがないので,今回の反省を踏まえて次回以降のライブは対応を検討してほしいなと思います.


追記:個人的な感想

運営にやや忖度すると,RASは諸々の設定(箱のサイズやレギュレーションなど)が非常に難しいユニットだと自分は思います.
結成からの年月を考えると,正直人気度の上昇に関しては運営が対応できる勢いを超えてるんじゃないかなと.(かく言う自分もまだハマって数か月ですが)その分,お客もいろんな年齢層・いろんな畑から来るオタクが混ざり,いろんな価値観が氾濫している気がします.
そしてやっている音楽ジャンルの側面では,ライブハウスでゴリゴリに暴れるか,大型フェスで一体となって盛り上がる構成がぴったりなユニットで,正直中規模な箱(2000-5000くらい)でやると中途半端になりかねない感じではあると思います.

そんな中で今回”バンドリ”プロジェクト的に今後のRASのために試してみたかったことを,敢えて人数を絞り取り回しが効くはず(効いたとは言っていない)の箱「LINE CUBE SHIBUYA」で実験台的にやらせた側面があったのではないかなと思います(ライブスパン然り(倍率操作の観点か?),本確にどう反応するか(そもそも転売実態把握)然り,ペンラ禁止でブレスレットライト配布でどう反応するか(客層のライブ中の価値観実態把握)然り).

すなわちRASの観客実態の把握,マーケティングの基礎情報の把握みたいなとこがあったのかなと(稼げるときに稼ぐってのもそうでしょうけど勿論).

そういった点で,今回のLIVEの知見が今後は本人たちの希望をどこまで反映できるか(声優界隈のオタクがバンドライブにどこまでOKを出すか.恐らく棒型ペンラ禁止は今後のレギュ伏線の可能性が高い)に使われていくんじゃないでしょうか?と個人的には勝手に思っています.
勿論,今回問題点は多々あると思いましたし,僕もブシロには「いいたいことがあるんだよ, やっぱり紡木は可愛いよ」(←今言うことじゃない)),どこまでそれをブシロが本気で考えてくれるか.そこに期待したいなと思います.

何か意見・感想などがあれば,感情的でなければ(私見はもちろん構いませんが)コメントどうぞ

参考ページ

  • "#THE_CREATION","RAS 本人確認"で検索したツイート

bang-dream.com bang-dream.com bang-dream.com


おまけ

LIVEの撮影OKパートで撮影した動画をフル尺でアップしましたので,よろしければどうぞ.